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執筆者の写真黒坂 志穂

メカニズム①:低強度刺激

更新日:7月18日

最新研究に基づく低強度運動SMILEエクササイズの効果を解説。骨密度向上のメカニズムと、安全で継続しやすい運動法の利点を紹介します。




目次






1. 骨強度と運動の新たな関係


骨粗鬆症予防のための運動といえば、高強度のトレーニングが必要だと長年考えられてきました。


しかし、最新の研究結果により、この常識が覆されつつあります。低強度の運動でも、適切なアプローチを取ることで、効果的に骨を強くできることが明らかになってきたのです。






2. 低強度・低負荷アプローチの驚くべきメリット


SMILEエクササイズは、この新しい知見に基づいて開発された革新的な運動プログラムです。


低強度・低負荷で行うこのエクササイズには、以下のような大きな利点があります:



安全性の向上:過度の負荷による怪我のリスクを最小限に抑えます。

継続性の確保:負担が少ないため、長期的な実践が可能です。

幅広い年齢層に適応:高齢者や運動が苦手な人でも安心して取り組めます。

回復時間の短縮:高強度トレーニングよりも回復が早く、頻繁に実践できます。



最新のレビュー研究によると、低強度の運動と高強度の運動の骨強化効果に有意な差がないことが示されています[1]。


従来は、日常生活レベルを超えた負荷が必要だと考えられていましたが[2]、

SMILEエクササイズは骨を部分ごとに刺激することで、全体的には低強度でありながら、効果的に骨を強化できるのです。


実際に、椅子に座ってできるレベルの負荷刺激でも、幅広い年代層で有意な骨密度の増加が確認されています[3-6]。






3. 振動が骨を強くする:そのメカニズムと効果


SMILEエクササイズの核心は、全身に均一に低強度の負荷を与えること、そして適度な振動を骨に与えることです。

この振動の効果について、詳しく見ていきましょう:



メカノトランスダクション:

振動刺激が骨細胞の機械受容器を刺激し、細胞内のシグナル伝達を活性化させます。これにより、骨を作る細胞の活動が促進され、骨を壊す細胞の活動が抑制されると考えられています[7]。


血流の改善:

振動により骨周辺の血流が改善され、栄養や酸素の供給が増加します。


他のトレーニングとの比較:

全身振動刺激は、レジスタンストレーニングやエアロバイク、ジャンプなどを含む複合的なトレーニングと比較して、腰椎の骨密度を有意に高めることが報告されています[8]。



これらの効果により、低強度でも効果的な振動を骨に与えることで、骨を強化することが可能となります。






4. SMILEエクササイズの実践方法


ここまでご紹介した負荷と振動を同時に骨に与えることができる一例をご紹介いたします。



骨ポコポコ叩き(勇崎、2019)と呼ばれる手法で、図のように手を膨らませ、中に空気をこもらせます。その状態で膝の内・外側や、腰、ろっこつ、肩などをたたきましょう。


強く叩く必要はありません。優しく叩きながら、空気が中ではじけるような、高めの音が出始めたら、中で空気が振動している証拠です。


手が実際に当たる部分による「負荷」と、こもらせた空気の「振動」を有効に主要関節へ与えていきましょう。

骨粗鬆症予防に役立つ骨ポコポコ叩きを行う際の手の形
骨ポコポコ叩き:手を膨らませ、中に空気をこもらせます(勇崎、2019)





5. まとめ:新しい骨強化の常識


SMILEエクササイズは、低強度・低負荷でありながら、振動を効果的に利用することで驚くべき効果を生み出します。


この新しいアプローチは、従来の骨強化の常識を覆し、より安全で継続可能な方法を提供しています。


日々の生活にSMILEエクササイズを取り入れることで、骨の健康だけでなく、全身の活力向上や免疫力強化まで期待できます。今日から、あなたも新しい骨強化の常識を実践してみませんか?



無料で体験できる対面orオンラインレッスンもございます。





今すぐSMILEエクササイズの会員ページをチェックして、あなたも美しい骨格を手に入れましょう!



注意:個人の状態によって効果には差があります。気になる症状がある場合は、医療専門家にご相談ください。



参考文献:

1. Osteoporosis International (2022) 33:1643–1657

2. Calcified Tissue International (2020) 106:577–590

3. Sports medicine Australia Conference (2020)

4. Sports medicine Australia Conference (2021)

5. The 27th Annual Congress of the European College of Sport Science (2020)

6. The journal of physical therapy science (2020)

7. (2012) J Biomech 45(1):27–40

8.  (2002) Clin Physiol Funct Imaging 22(2):145–152



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