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顔の骨密度を上げる方法はある?顔の骨に着目した美容体操BONEプログラム

2024年7月15日
読了時間: 5分

更新日:10月9日

顔の体操で顔の骨密度が上がることは、ここで紹介する研究ではまだ確認していません。一方、顔の骨に着目したOSTEO®の研究では、顔の面積や小じわなど、画像で評価した指標に短期的な変化がみられました。[1]


顔の印象を考えるとき、肌の下で支える骨にも目を向けてみましょう。骨密度と見た目の変化を分けて理解すると、研究の意味と、毎日の骨のケアで大切にしたいことが見えてきます。


骨密度と顔の骨格は、どう違う?


顔の骨格は、大人になってからも同じ形のままではありません。同じ人のCT画像を約10年間隔で比べた研究では、上顎周辺の角度や鼻の骨性開口部など、部位ごとの形の変化が報告されています。[2]


ただし、骨の「形が変わること」と「骨密度が下がること」は同じ測定結果ではありません。顔のしわや輪郭だけから骨密度を判断したり、見た目の変化をすべて骨密度で説明したりすることはできません。


OSTEO®では、皮膚や筋肉だけでなく、その下にある骨格から顔を考えます。頬や顎、目の周囲を支える骨の位置を知ることが、顔の骨に着目する第一歩です。


顔の表面から皮膚・皮下脂肪・筋肉・骨の層を示すBONEプログラムの研究図
顔の表面の下には、皮膚・皮下脂肪・筋肉、そして骨があります。学会発表資料の模式図。

顔の骨が気になるとき、まず整えたいこと


骨の健康を考えるなら、まず毎日の食事を確認しましょう。カルシウムだけでなく、たんぱく質やビタミンDなども必要です。食事全体で必要なエネルギーと栄養素を確保し、不足を補うことを基本にします。[3]


あわせて、今の骨の状態を知り、身体に合う運動を続けることも大切です。顔のケアをきっかけに、食事・運動・検査をつなげて、全身の骨を守る習慣を見直していきましょう。[4]


OSTEO®の運動設計では、余分な力みを抜き、骨と関節がどう動くかを確かめます。足・骨盤・背骨のつながりを意識し、日常の立つ・歩く動作へつなげることを重視しています。



骨の状態が心配な方は、顔の写真だけで判断せず、骨密度検査や相談の機会を持ちましょう。検査結果を見るときには、どの部位を、どの方法で測ったのかを確認することが大切です。



顔の骨に着目した30分の研究


2023年の学会発表では、成人22人を、BONEプログラムを行う11人と、同じ時間に介入を行わない11人に分けて調べました。参加者の平均年齢は40.5歳。顔へのプログラムは1回30分でした。[1]


実施前後に顔の画像を撮影し、HiMirror-Professionalという機器で、顔の面積、しみ・小じわなど8項目を評価しました。同じ機器で、実施前後の顔の状態を比較しています。[1]


学会発表資料に示された、顎・頬・目の周囲などに手を当てるBONEプログラムの例
学会発表資料のプログラム例。手の当て方を示す図で、刺激の強さや安全な実施方法をすべて示したものではありません。

研究で変化がみられた4つの指標


プログラムを行った群では、実施前と比べて次の4項目に統計的に有意な減少が報告されました。いずれも30分の前後に、機器が画像から評価した結果です。[1]


  • 顔の面積

  • 顔のしみ等の数(blemishes)

  • 目元の小じわ

  • 顔の小じわ


「顔の小じわ」と、別項目の「顔のしわ」は区別して報告されています。この研究で有意な減少が示されたのは小じわの指標です。また、画像上のしみ等の数の減少は、色素そのものが消えたことを示す結果ではありません。[1]


顔の面積の変化だけでは、むくみが減ったかどうかや、その仕組みまでは判断できません。顔面骨密度、骨の形、血流は測定しておらず、効果がどれくらい続くかも、この単回研究の対象には含まれていません。[1]


それでも、顔の骨に着目したプログラムを、感想だけでなく画像の指標で評価したことには意味があります。この短期的な変化は、継続したときの変化や仕組みをさらに検討するための手がかりになります。


国際学会で評価された研究の独自性


この研究は、2023年7月にシンガポールで開催されたICANS 2023で発表し、ポスタープレゼンテーション賞を受賞しました。顔の骨に着目する独自の視点を、研究として発信した取り組みです。[5]


ICANS 2023のポスタープレゼンテーション賞の賞状
ICANS 2023 Poster Presentation Award(Second Runner-up)の賞状。

顔の骨のケアでよくある疑問



顔を強く押すほどよいのでしょうか?

強い刺激ほどよいと、この研究から判断することはできません。OSTEO®では、骨の位置を理解し、無理な力みを加えないことを大切にします。目や顎に痛みがある方、顔の治療中の方は、自己判断で刺激せず担当の医療者に確認してください。



写真で変化があれば、骨が強くなったのでしょうか?

写真は、顔の見た目を振り返る材料になります。ただし、写真の変化を、そのまま骨密度の変化とは読み替えられません。何を測った結果なのかを確かめながら、骨格と美容のつながりを考えていきましょう。


まとめ


顔の骨格は、肌の下で顔を支える大切な土台です。OSTEO®は、その骨に着目したアプローチを研究し、単回介入後の顔面積や小じわなどに短期的な変化を確認しました。


顔面骨密度への効果とは分けて捉えながら、食事や身体を動かす習慣も含めて骨の健康を考える。そのうえで、顔の骨の位置や加齢変化を知ることから、日々のケアを見直してみてください。


参考文献・公式資料







▶ 顔の骨と美容について、さらに知りたい方へ。

OSTEO®の顔の骨に関する研究・実践を詳しくご紹介しています。


顔の骨から整える美容OSTEO® 顔の骨研究への案内

執筆者


黒坂 志穂(くろさか しほ)


広島大学 准教授/株式会社OSTEO 代表取締役。骨に着目した運動プログラムOSTEO®の開発と効果検証に取り組んでいます。

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