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高齢者の椅子体操で認知機能は変わる?70代女性のOSTEO®研究

10月1日
読了時間: 2分

更新日:10月8日

立って運動するのは不安でも、体と頭の両方を動かしたい。そんな高齢者に、椅子でできる体操はどこまで意味があるのでしょうか。


高齢女性49名を、体操群25名と対照群24名に分けた研究です。


体操群が椅子で行えるOSTEO®を週1回60分・3か月実施し、両群で認知機能と、かかとの骨の指標を評価しました。

この記事の要点|体操群では、認知機能の総合スコアとかかとの骨の指標が有意に上昇しました。

一方、記憶・判断などの個別項目では有意な変化はみられませんでした。

研究で何を調べたのか


対象は日本人高齢女性49名。体操群25名と対照群24名に無作為に分けました。


体操群は、学会発表時の「ひろしまGENKI体操」を、指導者のもとで週1回60分、3か月続けました。

椅子に座り、片足を手で支える女性の運動イメージ
椅子で足部に目を向ける運動のイメージ。研究では高齢女性49名を体操群25名と対照群24名で比較しました。

認知機能は視線計測装置で、総合スコア・遅延再生・ワーキングメモリ・判断・視空間機能を評価しました。


骨はかかとの超音波指標で評価しました。


研究で分かったこと


  • 認知機能の総合スコアが体操群で有意に上昇

  • かかとの骨の指標(SOS)が体操群で有意に上昇

  • 対照群ではSOSが有意に低下

  • 個別の認知項目には有意な変化なし


椅子に座り、脚の上に置いた足を両手で支える女性のイラスト
座位で足部に触れる運動のイメージ。認知機能の結果は、週1回・3か月のプログラム全体について報告されたものです。

この研究から言えること・言えないこと


椅子で行うOSTEO®を3か月続けた高齢女性で、認知機能の総合スコアと骨の指標に改善がみられました。


ただし、認知症を予防できることや、記憶力・判断力など特定の能力が向上したことを示す研究ではありません。


OSTEOではどう考える?


OSTEOでは、身体のどこをどう動かしているかを意識しながら、足・骨盤・背骨・肩を連動させることを重視しています。


注意や集中への影響は仮説であり、今回の研究で仕組みを確認したものではありません。


関連記事



研究情報


Kurosaka S, Takaura M, Karakawa T, Kadomasu H, Deguchi T, Yanaoka T.


The effect of the Hiroshima GENKI Exercise on the bone strength and cognitive function in elderly people.


Sports Medicine Australia 2022.(学会ポスター)


▶ 骨に有効な体操はこちら。

OSTEO®の動画配信では、骨・姿勢・動きの考え方を実践しながら学べます。



執筆者


黒坂 志穂(くろさか しほ)


広島大学 准教授/株式会社OSTEO 代表取締役。骨に着目した運動プログラムOSTEO®の開発と効果検証に取り組んでいます。

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