骨密度検査はどこでできる?費用・方法・服装・YAMの見方
更新日:10月8日
骨密度検査は、整形外科や骨粗鬆症外来で受けられます。自治体の骨粗鬆症検診や健診施設も窓口になりますが、測る部位と検査方法は施設ごとに異なります。
診断や治療の相談までしたい方は、「腰椎と足のつけ根をDXAで測れますか」と確認しましょう。保険診療の検査料は、両部位を同じ日に測る場合、3割負担で約1,350円が目安です。診察料などは別にかかります。[1][5]
骨密度検査はどこでできる?受診先の選び方
骨折歴や薬の影響も含めて調べたい場合は、整形外科や骨粗鬆症外来へ。内科や婦人科でも対応する施設があります。かかりつけ医に相談し、必要な検査を受けられる施設を紹介してもらう方法もあります。
症状がなく骨の状態を確認したい方は、お住まいの自治体の検診案内も確認しましょう。国の事業では40・45・50・55・60・65・70歳の女性が対象です。対象年齢や費用、受診券の有無は自治体ごとに確かめてください。[8]
健診施設や人間ドックでも検査を追加できることがあります。自費料金や加入する健康保険の補助、測定方法を確認します。検診で「要精密検査」と言われた方は、結果票を持って医療機関を受診しましょう。[8]
予約時には、次の3点を聞いておくと安心です。検査だけでなく、診察と結果説明まで受けられるかを確認しましょう。
腰椎と足のつけ根のDXAに対応していますか。
予約や紹介状は必要ですか。診察を含む費用はいくらですか。
結果は当日聞けますか。受付から説明まで、どのくらいかかりますか。
軽い転倒で骨折した、身長が低くなった、背中や腰が急に痛み出したときは、検診の時期を待たずに医療機関へ相談してください。検査の数値と症状を一緒に確認することが大切です。[4]
骨密度検査の費用はいくら?保険と自費の違い
医師が必要と判断して保険診療で行う場合、検査方法と自己負担割合によって金額が変わります。2026年6月施行の診療報酬から計算した、3割負担の検査料のみの目安は次のとおりです。[5]
腰椎のDXA:約1,080円(360点)
腰椎と足のつけ根のDXAを同日に実施:約1,350円(360+90点)
かかとの超音波法(QUS):約240円(80点)
1点10円で計算しています。腰椎と足のつけ根のDXAなら、検査料は2割負担で約900円、1割負担で約450円です。診察料・採血・追加の画像検査などは含みません。[5]
この金額は、窓口で支払う総額や自費健診の料金ではありません。自治体検診の助成や自費料金は別の仕組みです。「保険が使えるか」と「診察を含めていくらか」を、予約時に確認しましょう。
YAM70%・80%はどう判断する?
YAM%は、若い成人の平均値を100%とした、自分の測定値の割合です。「自分の測定値÷若い成人の平均値×100」で求め、80%なら基準の8割です。同じ年齢の人との比較ではありません。[6]
軽い転倒などで背骨や足のつけ根を骨折した場合は、骨密度にかかわらず骨粗鬆症の診断基準に当てはまります。
手首の橈骨遠位端など、診断基準に挙げられた部位を軽い転倒などで骨折した場合は、YAM80%未満も条件になります。骨折した場所ときっかけを結果説明で伝えましょう。[2]
DXAと、かかとの超音波QUSは何が違う?
超音波で腰椎と大腿骨を調べるREMSとは?
REMS(レムズ)は、超音波を使って腰椎と大腿骨の骨密度を評価する方法です。東洋メディックのEchoS(エコーズ)では、骨密度推定値eBMDやTスコア、Zスコア、%YAMなどを表示します。
X線を使わず腰椎と大腿骨を調べられ、かかとのQUSとは測定部位と評価方法が異なります。受けられる施設や診断・経過確認での使い方は医師に確認しましょう。DXAの数値とそのまま比べず、測定方法に合わせて結果を読みます。[10]
検査当日の姿勢と服装は?
腰椎のDXAは、仰向けになり、膝から下を支持台に載せて股関節と膝を曲げる姿勢で測ります。腰の反りを減らし、測る背骨の位置を整えるためです。足のつけ根では脚の向きを調整します。[3]

金属の留め具が少ない服を選び、ベルトやアクセサリーは外せるように準備します。着替えは施設の案内に従い、妊娠中やその可能性がある場合は事前に伝えましょう。[4]
骨密度と骨質はどう違う?
骨密度は、骨に含まれるミネラルの量をみる指標です。骨質は内部のつくりなどの性質を指し、骨の中の細い柱や板がつながる構造も、骨を支えています。骨の折れにくさには、量とつくりの両面が関わります。[9]
DXAのYAM%が80%なら、若い成人の平均に対して骨密度が8割という意味です。骨の強さそのものが8割、という意味ではありません。検査結果を骨折歴などと合わせて読むことが役立ちます。[3]
骨折リスクは、年齢や骨折歴なども合わせて評価します。身長が低くなった、軽い転倒で骨折したといった変化は、数値と一緒に伝える情報です。必要に応じて背骨の画像なども確認します。[4]
OSTEO®では、検査で知る骨の量と、日常での骨格の使い方に目を向けます。余分な力みを抜いて骨と関節を動かし、立つ・歩く動作へつなぐ実践です。
結果票で今の状態や経過を確かめながら、毎日の動きでは足・骨盤・背骨のつながりも見直していきましょう。実践の一例は、骨格から考えるかかと上げで紹介しています。
腰・足のつけ根・かかとの結果はどう比べる?

腰椎では、関節の変化などの影響で骨密度が高く出ることがあります。腰椎と足のつけ根で値が違うときは、測定画像を確認したうえで、診断に使える部位の低いYAM%などを基準に判断します。どちらの結果を診断に使ったか、理由も聞きましょう。[2][3]
前回と比べるときは、同じ部位・同じ方法で比べることが基本です。同じ施設・装置で測ると経過を見やすく、少しの差は姿勢や測定のばらつきも含めて確認します。[3]
結果説明では「どの部位を、どの方法で測ったか」「前回から本当に変わったか」「次はいつ測るか」を聞き、結果票を保管しましょう。費用と判定を知ったうえで、必要な検査や骨を動かす習慣を考えられます。
結論|費用は診察を含む総額を確認し、結果は検査方法・測定部位・骨折歴を合わせて読むことが基本です。 骨密度を骨の強さそのものと捉えず、前回との比較は条件をそろえましょう。
参考文献・資料
[3]Slart RHJA, Punda M, Ali DS, et al. Updated practice guideline for dual-energy X-ray absorptiometry (DXA). Eur J Nucl Med Mol Imaging. 2025;52:539–563. doi:10.1007/s00259-024-06912-6.
[7]Glüer CC, Wu CY, Jergas M, Goldstein SA, Genant HK. Three quantitative ultrasound parameters reflect bone structure. Calcif Tissue Int. 1994;55:46–52. doi:10.1007/BF00310168.
関連情報
検査をきっかけに、日々の骨の動かし方も見直したい方へ。OSTEO®の動画レッスンでは、3D骨格と動作を見ながら、座位・立位の体操を学べます。
骨粗鬆症と診断された方は、新しく運動を始める前に医師へ相談し、ご自身の骨の状態に合った内容を選びましょう。[11]
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執筆者
黒坂 志穂(くろさか しほ)
広島大学 准教授/株式会社OSTEO 代表取締役。骨に着目した運動プログラムOSTEO®の開発と効果検証に取り組んでいます。




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